先日レンタルしたDVD「楽園」のレビューです。
「楽園」最後まで暗い、思った通りの映画だった。
借りる時から
きっとこの話は「暗くてただただ長い話だろう」と予感していました。
そしてそのとおりだった。
でも「ただそれだけ」の映画ではなかった。
「楽園」を作るのが人生のテーマ(ネタバレあり)
綾野剛演じる豪士は
「ドコに行ってもないよ」と漏らす。
村上虹郎演じる広呂は「つむぎ」に
「自分だけの楽園を作れ」と言う。
「楽園」は誰でも探し求めてる「生きやすい場所」という意味なのだろう。
「善次郎」も穏やかな日々を暮らしていたのに
集落の住人と行き違いで諍いが起きる。
そこから、どんどん「居場所」を失われ、悲惨な結末となる。
村に住んでるわたしが感じたこと
村に住んでるわたしは少しわかる気がした。
(町名に町が付いていないので)
昔から住んでる歴史の深い住人。
何もかもを知っていて それに縛られる。
変わったことが起きたら、後ろ指をさされ、生きづらくなる。
レッテルを貼られ、それは一生剥がれない。
これまでやってきたことを変えようとすると猛反対される。
そこら辺は この楽園の舞台となった
「限界集落」と似ているのかもしれない。
広呂が都会で「ここは広い!スゲーって思った」という言葉(少し違うかも)
わかる気がした。
前に 再婚して地方都市へお嫁に行った友人を訪ねた時に、
そこのショッピングモールで
彼女が私に言った言葉がある。
「ここにいるとラクでしょ? 知り合いの目がないから」
ああ。。本当にそうだな。。って思った。
友人は「出戻り」という言葉に縛られていた。
多分、わたしの想像以上に。
開放されたんだなと思った。
わたしも何度も「この村を出たい」と思ったことがあったっけ。
まとめ「楽園」は自分で作るしかない
わたしのことだけど
これまで色々あった人生だけど
今は「楽園」に住んでいると思えています。
勿論「地獄」だったこともあります。
(住んでいる場所は同じです)
今、生きづらさを感じてる人は 1度観て欲しいです。
きっと辛さの中に一筋の光がみえるから。
生きづらさを感じていない人も この映画の奥の深さに触れてみて欲しい。
なんとなく「わたしにも共感できる」という点がぜったいにみつかるはずです。
ではでは。