初読みの作家さん。
インパクトのある題名に釣られて借りました。
いいとこどりだけの人生なんてない!!小原周子「わたしは誰も看たくない」を読んだ感想
最後まで飽きずに読めたので 内容を少しシェアします。
結構考えさせられました。
こんな本(表紙)です。
内容紹介
埼玉でサラリーマンの夫、大学生の一人息子と暮らしている神崎穂乃果は、群馬の温泉街が故郷であり、実家は両親と妹が切り盛りしている小さな温泉宿だった。ある日、大動脈弁狭窄症で倒れた父はそのまま人工呼吸器をつけて意識不明の寝たきりとなる。パートで働いている穂乃果は父の介護を母と妹に任せるが、入院の期限で父を自宅に引き取るか施設に入れるよう病院から迫られた妹は、経管栄養を止めて父を餓死させる決断をする。妹の暴挙を止めるため実家へ帰った穂乃果だったが、姉妹の間には過去のある出来事に起因する深い確執があった。さらに、穂乃果の夫の母の自宅がゴミだらけの汚部屋になっていることが分かり、それぞれの家族はどのような決断を下すのか。現役ナースが現代の家族の問題に鋭く切り込む、書き下ろし長篇小説。
みどころ
妹との確執があり、それを一生恨む姉の生き様。
両親を妹に押し付け、「誰も看たくない」と冷たく言い切る姉の態度。
その主人公が最後には自分の冷たさや
自分勝手さゆえに最後にたどり着く結末。
「いいとこどり」だけの人生って無いと思う。
同じ姉妹でも同じ境遇の人生ってないですよね。
しかも一生しあわせなまま・・なんてことも無いと思う。
わたしの姉妹の場合を書いてみようと思います。
わたしは両親の重度の過干渉に苦しみました。
(詳しくは毒親カテゴリで書いています→別サイトから移行中です)
最近知ったのですが
妹はのほほんと1度も叱られもせずに生きてきたらしい。
*プライバシーを守るために「姉」がいると書いたり
「妹」と書いたりしています。一貫性がなくてすみません
わたしはいまだに「自己肯定感」が無くて一生引きずると思う。
だけどその苦しみからは自分で随分開放されました。
伴侶にも恵まれて
50代になった現在は随分幸せに暮らせてる方だと思う。
一方妹はあまり不満を口にする方ではなくて(これが自己肯定感かも)
特に困ったこともないのだなと思っていた。
でもわたしにはない別種類の家庭問題があり苦しんでいました。
両親が言うんです。
お前は幸せだけど
あの子は可愛そうだよ
そんな言葉に内心は苦笑してしまう。
「わたしもずっと長い間不幸だったけどね」と心のなかで毒づく。
人生、いいことばかりあるわけがない。
そして不幸だけが続くわけでもない。
この本を読んでフト自分たち姉妹を思い浮かべました。
お互いに相手を大事に思ってさえいれば大丈夫だと思うけど。
まとめ
気になった方はぜひ読んでみてください。
これから両親が年老いてく中で必ず直面する問題だと思います。
跡取りだけが親を看るの??ってやはり思うし・・考えさせられます。
実際わたしも介護しました。考え方が変わってきました。